夜食はやめて朝食をしつかりとること
夜食を食べると、睡眠中の成長ホルモンの分泌が悪くなる
夜食は成長に悪影響を与えます
夜遅くまで起きていると、ついつい食べてしまう夜食。最近は、夜更かしの子ともが増え、夜食が習慣になっている子も多いようです。
子どもの成長には欠かせない、成長ホルモン。じつは、寝る前に夜食を食べると、睡眠中の成長ホルモンの分泌が悪くなってしまうのです。そのため夜食は、背の仲びに悪影響を与える可能性があるといえます。
そのポイントとなるのが、血糖値です。血糖値とは、血液中の糖分の濃度のこと。成長ホルモンが十分に分泌されるには、血糖値がある程度下かつている必要があります。夜食や甘いものを食べると、血糖値が上昇し、成長ホルモンの分泌が悪くなってしまうのです。夜食を食べた日と、食べずに寝た日の成長ホルモン分泌量は、明らかに差があることがわかります。
夜食をとりたいときのコツは
成長ホルモンを十分に分泌させるためには、就寝する2時間前には食事を終わらせること。甘いものやジュースなども控えましよう。
でも、長く続いた習慣なら、「お腹が空いて眠れない」ということもあるでしょう。そんなときは、糖分よりもタンパク質の多い夜食にしましょう。たとえば、卵やチーズ、豆類、牛乳など、血糖値が上がりにくい食事を選ぶことが大切です。
夜食より朝食のほうが大切です
もうひとつポイントとなるのは、食事のしかた。おとなの食事は、朝食と昼食は軽く、夕食に重点をおいていますが、子どもは、朝・昼・夕と同等くらいの配分にしたほうがよいといわれています。子どもは、からだが小さいわりに、多くのエネルギーや栄養素を必要としています。朝・昼・夕の3回だけでは摂取しきれず、間食や夜食も、タンパク質やカルシウムをしっかり与えることで、ようやく摂取できるのです。朝食を軽くすませたり、食べずにいると、必要な
栄養素を摂取しにくくなってしまいます。
夜食を食べて寝ると、朝は食べる気がしないかもしれません。それなら、夜食をとらず十分な睡眠をとり、お腹が空いた朝に食事をしたほうが、健康にはずっとよいのです。夜型から朝型へのリズムが大切。子どもだけでも、そうし
た生活リズムヘと変えるようにしてみましょう。