肥満の原因は、睡眠・運動不足と栄養のかたより
運動、睡眠で分泌の高まる成長ホルモンには、脂肪を溶かす作用もある
運動で太りにくい体質づくりを
子どもの身長を伸ばすために必要なのは、適度な「運動」、そして十分な「睡眠」とかたよりのない「栄養」です。身長を伸ばすには、健康管理がもつとも大切だといえます。健康であるからこそ、運動ができ、食欲がわき、熟睡がで
きるのです。
日々の生活習慣のなかでも、とくに気をつけたいのは、肥満です。肥満になると成長ホルモンの分泌が低下します。また、肥満すると早熟傾向となり、早くおとなの体になります。結果的に背の伸びる期間が短くなってしまいます。
肥満を解消するには、やはり運動です。運動によって脂肪が燃焼されることは、よく知られています。さらに、運動によって分泌が高まる成長ホルモンは、脂肪を溶かす役割も果たしています。
運動をすることで、よい睡眠を誘い、成長ホルモンを分泌させて脂肪を溶かす。このリズムが、太りにくい体質へと変えてくれます。成長ホルモンは、減量にも大切なものなのです。逆に、肥満が原因で運動嫌いになり、ゲームばかりして夜遅くまで起きていたりすると、成長ホルモンの分泌が妨げられ、さらに脂肪がつきやすいからだになってしまう、ともいえます。
よりよい「成長ホルモンの分泌」のために、食事だけでなく、運動や睡眠を意識することも、肥満解消には大切なのです。
運動で生活リズムも改善できる
運動をすることによって、食欲が増し、なんでもおいしく食べやすい状態になります。また、心地よい疲労感を誘い、熟睡へと導きやすくなります。さらに、運動による刺激が骨の成長を促し、成長ホルモンの分泌を促します。
あまり食べてくれない、なかなか寝てくれないなど、子どもの健康管理が思うようにいかないときは、まず「運動させる」「外でからだを動かして遊ばせる」ことからはじめてみるのは、いかがでしょう。
「寝つきが悪い」「食べない」といった子どもでも、「外で思いっきりからだを動かす」程度の運動(遊び)自体をいやがる子は少ないでしょう。生活改善のために、すぐに実行しやすいのが、運動や外遊びであるともいえるのです。