今の時代は大きく産んで大きく育てるほうが成長には有利
成長スピードが遠く、成長しやすい胎児。この時期から大きくしてあげよう
大きくて元気な赤ちゃんが一番
赤ちゃんを「小さく産んで、大きく育てる」という言葉があります。正しいことのように思えますが、やはり、大きく産んだほうが、その後の成長には有利です。
たとえば、予定日通りに生まれたのに低体重ということもあります。出産後に追いつくことが多いのですが、追いつかずに、低身長となってしまうこともあるのです。
またここ数年、生まれてくる赤ちゃんが小さくなっている傾向かあります。妊娠中の「低カロリー食」や、出産年齢の高齢化も考えられます。いずれにしても、日本人の平均身長はここ10年ほど伸び悩んでいて、低体重出産との関連
性も考えられているのです。
今、妊娠中の人はもちろん、これから赤ちゃんが欲しいと思っている人も、だれもが元気な赤ちゃんを望むもの。少しでも大きな赤ちゃんを産むために、できるだけのことはしてあげたいものですよね。
また、胎児は短期間で急成長します。それはこの時期、大きく成長させやすいということも意味しているのです。ではここで、赤ちゃんを大きく産むためのコツを紹介しましよう。
妊娠前の栄養状態も大切
妊娠中はもちろんですが、妊娠する前の母親の過去の栄養状態も、胎盤の機能や胎児の栄養状態に影響を与える可能性があります。たとえば、妊娠前に極端なダイエットをしていて栄養不良状態になっていると、胎児の発育に悪影響
を与える可能性もあるのです。妊娠前から、栄養のバランスには注意しておきましょう。
妊娠中の栄養摂取や飲酒、運動
妊娠中の栄養のとリ方は、とくに注意が必要です。食べ過ぎはよくありませんが、栄養不足も胎児の発育に悪影響がでます。妊娠中毒症などにも注意を払いながら、必要な栄養はきちんととるように心掛けることが大切です。
また、妊娠中の過度の飲酒は非常に危険です。アルコール中毒の妊婦の胎児は非常に小さく、ほかの障害がみられることもあるのです。
妊娠中は適度に動くことも必要です。しかし、過度の運動は胎児の発育を阻害する可能性があります。運動するときには、かかりつけの医師に相談しましよう。
母乳の質を下げないこと
おいしい牛乳は、よい飼料を食べ、のびのびと育った牛からとれます。同じことが、人間の母乳にもいえます。母親によって、母乳には大きな違いがあるのです。産後、体重を戻すために食べるべきものを食べない人がいます。それ
が、母乳の質を低下させ、赤ちゃんの発育に悪影響を与えることがあります。母乳を飲ませている間は、しっかりと栄養をとることが大切です。
ただ母乳で少し気になるのが、環境ホルモン。神経質になりすぎる必要はありませんが、「葉野菜はよく洗って食べる」「肉の脂身は避ける」「できるだけ産地のわかる食材を選ぶ」ことを心掛けるとよいでしょう。