成長ホルモン分泌刺激試験ってどういうものでしょうか?
これは、最初の検査(スクリーニング検査)を行なった結果、成長ホルモン分泌不全の可能性がある場合に行ないます。
この検査では、成長ホルモンの分泌がほんとうに不足しているのか、成長ホルモンはどのくらい不足しているのかを調べることができます。
成長ホルモンの分泌を促す薬を使って、あたかも夜間のように成長ホルモンが出やすい状態にします。一定時間ごとに採血をして、成長ホルモンが血液中にどのくらい出ているのかを調べます。
検査の方法
成長ホルモンを分泌させる働きのある薬を、注射もしくは服用して、血液中の成長ホルモン濃度がどのくらい上昇するかを調べます。
採血するため、静脈に注射針を刺し、検査中はそのままにしておきます。針を刺すときはチクツとする痛みがありますが、採血の問に痛みを感じることはないので、安心してください。
2~3時間にわたって数回の採血を行ない、成長ホルモンの分泌量を調べます。
こうした成長ホルモン分泌刺激試験には、「アルギニン負荷試験」「クロニジン負荷試験」「L‐DOPA負荷試験」「インスリン負荷試験」「グルカゴン負荷試験」の、5種類の検査があります。これらの試験を行ない成長ホルモンの分泌を刺激しても、成長ホルモンが出ていない、もしくは少ない場合は、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」であると診断されます。
これは、ホルモンの病気であるかどうかを診断する、大切な検査なのです。